アレルギー科・小児科
アレルギー科・小児科
アレルギー科は花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどに代表されるアレルギー疾患を専門的にみる診療科です。人体には体の成分と違うものが体内に入ってくると、これを異物と捉えて取り除こうとする免疫機能があります。アレルギーはこの際に生じる免疫の過剰反応といえます。例えば、くしゃみは体内に入った異物を取り除くための行為ですが、免疫機能が過剰反応してしまうと、くしゃみが止まらなくなったり、くしゃみだけでなくかゆみも生じたりすることもあります。何をアレルギーに持つかは、遺伝的な要素から後天的な要素まで様々で、種類も無数にあります。 当院では2歳からご年配の方まで、アレルギー専門医がアレルギーに関する症状やお悩みに関して幅広く診療いたします。お気軽にご相談ください。
当院では2歳以上のお子様を対象に小児診療を行っております。呼吸器症状・アレルギー症状などでお困りの方はご相談ください。
(※現在、当院ではパッチテスト・プリックテスト・経口負荷試験は行っておりません。また、採血によるアレルギー検査は5~6歳以上とさせていただいております。ご了承いただきますようお願いいたします)
このような症状の方はご相談ください。
アレルギーでお悩みの方を広く診察いたします。 花粉症や喘息でお悩みの方、何に対するアレルギーかわからずお困りの方などお気軽にご相談ください。
喘息は、咳や痰などの症状、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴(ぜいめい)、息苦しさ、呼吸困難を繰り返す呼吸器系の病気です。
花粉症の患者さんは年々増加しており、日本国民の25%以上が花粉症という統計もあります。 アレルギー性鼻炎・結膜炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉症)と、ダニやハウスダストなどによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されますが、どちらも混在していることもしばしばあります。花粉症は、春はスギ、ヒノキ花粉、夏はイネ科、秋はブタクサなど、季節によってアレルゲンが異なります。 症状は季節性・通年性のいずれも、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、充血などです。治療としては、まずは原因の回避と除去(こまめな掃除など)が基本になります。アレルギー性鼻炎の薬物療法は広く行われており、症状や重症度に応じて抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などを用います。重症の場合にはゾレアという皮下注射製剤を使用することもあります。アレルギー性結膜炎では、アレルギー反応を抑える抗アレルギー点眼薬などによって、目のかゆみの症状を改善します。 このようなアレルギー性疾患は、正しい診断と治療で症状の改善が期待できます。また近年は「初期療法」といって、花粉の飛び始めるシーズン前(1月前後)から抗アレルギー薬の服用を始める治療法が推奨されており、症状のコントロールが良くなることが報告されています。つらい花粉症の症状にお悩みの場合、早めに受診されることをお勧めします。
※減感作療法(アレルゲン免疫療法) 減感作療法は、アレルゲンを低濃度から体内に取り込み、徐々に濃度を上げていき、体を慣れさせることで過敏さを取り除く治療法です。アレルギー薬による対症療法と異なり、体質を改善することでスギ花粉症、ダニアレルギー症状を根本的に改善させる唯一の治療法として注目されています。当院では舌下にアレルゲンをとどめて行う舌下免疫療法を行っております。 治療期間が3~5年と長いこと、花粉症の時期の開始はできないこと、などの注意点がありますので、まずは一度ご相談ください。
原因としては、皮膚のバリア機能の低下、アトピー素因(アレルギー体質)、心理的要因の3つが重なって起きると考えられています。目や耳の周り、首、ひじやひざのくぼみなどに、かゆみを伴う湿疹が繰り返し起こります。かき壊しが続くと発疹が拡大し、ひどくなります。 治療は、バリアの機能を補うためのスキンケア、皮膚の炎症を抑えるためのステロイド外用薬やタクロリムス外用薬、かゆみを軽減させる抗ヒスタミン薬内服、かゆみを悪化させないため環境整備や対策が基本となります。とくに乾燥する秋から冬は、たっぷり保湿をするようにしましょう。当院にて軟膏等の外用薬処方も可能ですので、症状が続く方は一度ご相談ください。
蕁麻疹は皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります発症して6週間以内を「急性蕁麻疹」、それ以上経過した場合を「慢性蕁麻疹」と呼びます。蕁麻疹の治療は、まず原因や悪化因子を探してそれらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激の回避が大事になります。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。当院では急性~慢性蕁麻疹の診療を行っておりますので、お困りの方は是非一度ご相談ください。
食物によって、湿疹やじんましん、嘔吐、下痢、咳などの症状が、免疫反応によって引き起こされる病気です。ときに血圧低下や意識障害、呼吸困難など生命を脅かす危険な状態に至ることもあります。三大アレルゲン(アレルギーの原因物質)として、鶏卵、牛乳、小麦が挙げられますが、ほかにも大豆、ソバ、甲殻類、魚卵、ナッツ、ゴマなどがあります。0歳で最も多く認められ、年齢の経過とともに軽快していく傾向があります。 食物アレルギーは症状や重症度に個人差があり、原因となる食物アレルゲンも人によって異なります。食物アレルギーへの対応としては、アレルゲン診断を受け、最小限の除去を正確に行い、安全を確保しながら必要な栄養を摂取していくことが基本となります。
食物、薬物、蜂毒などによるアレルギー反応により、皮膚症状、腹痛、嘔吐、息苦しさなど複数の臓器に同時、あるいは急激に症状が出現することをアナフィラキシーと呼びます。血圧の低下、意識レベルの低下、脱力を来す場合をアナフィラキシーショックといいます。この場合、迅速に対応しないと生命に関わる危険な状態になることがありますので、アナフィラキシーが起こったら速やかに救急車で医療機関に行ってください。
通常、アレルゲン(原因物質)の検査は1回で13項目しか調べられませんが、当クリニックで採用している『View39』では1度の採血で39項目の代表的なアレルゲンに対する反応を調べることができます。
吸入系アレルゲン19種類と食物系アレルゲン20種類を調べます。
問診や症状から原因の特定が難しい場合や以下の場合に有効な検査です。
・学童期以降のアレルギー性皮膚炎がある方
・季節性・通年性の鼻炎症状がある方
・食物アレルギーがある方
・原因不明の湿疹、かゆみがある方
・アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギーを複数お持ちの方
アレルギー症状でお困りの方は一度ご相談までご相談ください。
※検査は保険適応ですが、費用は3割負担で約4000~5000円です。検査結果が判明するのに1週間かかります。検査の予約は不要です。